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ガスパックシステム使用法および使用においての注意


使用法

1.

菌を接種した平板培地をガスパックラック(260618,260619)にいれます。
(試験管培地はキャップをゆるめ、チューブホルダー(260630)にいれます。)

2.



a. ドライ嫌気インジケーター(271051)を取り出し、指示薬がついていない方のプラスチックの先端を指で折り曲げます。(多めに折り曲げた方が培地にはさんだ時にくずれにくくなります。)
  
指示薬のついた部分を外側に向け、折り曲げた先を重なった培地の間にはさみます。(位置は下の方ではさんだ方が培地の重みで安定感が増します。)
(写真A参照)



b. また100用ラック(260619)をご使用の場合は先端を折り曲げずにインジケーター用ホルダーのまん中にある穴に、指示薬の部分を上にして差し込んでください。(写真B参照)(150システム用ラックにこの穴はありません。写真Aのように、培地の間にはさんでください。) 
ドライ嫌気インジケーターは4時間以内に脱色し、嫌気状態になったことを示します。

3.

発生袋(ガスパック100の場合1枚、150の場合は3枚)の角を点線に沿って切り取り、切り口を少し広げてラックにセットします。(折れ曲がったり、つぶれたりしているガス発生袋はガスを発生しませんので使用しないでください。)
セットし終わったラックをガスパック嫌気ジャーにいれます。

4.

袋の切り口から、ピペット等を用い、水道水または蒸留水を10ml注入します。

5.


フタの締め方

<ガスパック100嫌気システムのケース>
ジャーの上にフタを置き、クランプをセットしそのネジを締めます。その際、ペンチやプライヤーは用いないでください。手で締めるだけで充分に密閉できます。Oリングの弾力性を利用して、ジャーとフタを密閉しますので、ジャーの縁のところにグリースや他の密閉剤を塗らないでください。


<ガスパック150嫌気システムのケース>
a. 内ブタをジャーの上にかぶせ、外ブタを内ブタの真上にくるようにジャーの上に置きます。
b. 外ブタを少し回すようにして、外ブタの「止め」をジャーの上縁の「止め」の間に落とすようにして外ブタをはめ込みます。
c. 外ブタを右あるいは左に止まるまで数センチ回します。
d. 赤い締めネジを指でしっかり締めますと、外ブタの止めとジャーの上縁の「止め」とがかみ合うのがわかります。(このとき、ペンチやプライヤーを用いないでください。手で閉めるだけで充分密閉できます。Oリングの弾力性を利用してジャーとフタを密閉しますので、ジャーやフタの縁のところにグリースやその他の密閉剤を塗らないで下さい。)
締めネジを締めるとき、もし外ブタが上がるようでしたら外ブタとジャーの「止め」がかみ合っていないことになります。この場合は、締めネジをゆるめてa〜dの手順を繰り返してください。

6.

これでガスパックのセットは終了しました。25分以内に水素と酸素の反応で水蒸気が発生し、ジャーの内側に水滴のつくのがわかります。また、カタリストの触媒作用でフタにさわると熱せられているのがわかります。もし、25分程度たってもこのような状態にならない場合は、カタリスト、ガス発生袋を交換し、上記の手順3〜5を繰り返してください。完全に嫌気環境になるには約5時間かかり、インジケーターがブルーから脱色して白色の状態に変化します。

7.

セットを終えたら、約30分後に、ガスパック嫌気システムをインキュベーターに入れて培養します。

8.

「培養後」

<ガスパック100嫌気システムのケース>
フタを取り外すためには、締めネジをゆるめクランプを外しフタを取ります。ジャー内の気圧が下がってフタが外れにくいときには、まずフタを少し横に押すようにずらし、外の空気を入れると簡単に外れます。


<ガスパック150嫌気システムのケース>
フタを取り外すには、締めネジをゆるめてからフタを少しまわして「止め」のかみ合いを外し、外ブタを取って次に内ブタを外します。もし、ジャー内の気圧が下がって内ブタが外れにくいときには、まず内ブタを横にずらして外の空気を入れると簡単に外れます。

使用においての注意事項

* ガスパックジャーは、培養中の検体を観察するため、透明なポリカーボネートでできています。ジャーの表面に擦り傷をつけないように気をつけて使用しますと、半永久的にご使用になれます。洗浄後溶剤や洗浄剤をよくゆすいで充分に乾燥させてください。

* ガスパックジャーはオートクレーブ可能です。必要に応じてオートクレーブをお勧めします。