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虎の巻 質問箱
④ 培地性能試験に要求される菌株の濃度調製方法について
【質問】
培地性能試験に要求される菌株の濃度調製について質問させてください。培地性能試験で用いる菌液濃度100 CFU以下の菌液の調製ですが、前培養した菌液をpH7.0ペプトン食塩緩衝液で希釈、血球計算盤で菌数をカウントし、1mL当たりの菌数を1000 CFU/mL以下になるよう再希釈したものの0.1mLを接種することで100 CFU以下となるはずですが、菌が生えなかったり多すぎたりで安定しません。 菌液の調製方法についてどのように実施されているか詳細をお聞きすることは可能でしょうか。
【回答】
菌液の調製で重要なのは、均質な懸濁液を作製することです。前培養を液体培地で実施した場合、ミキサー等で良く攪拌する必要があるのですが、菌同士の結合が強い場合、ミキサーでは一つ一つの細胞がバラバラになっていない可能性があります。
一方、平板培地で前培養後、滅菌綿棒等を使用して、菌を一部かきとり、試験管の壁にこすりつけるように懸濁することで均質な菌液を得ることができます。
回答者はTSA平板で規定通りに前培養したコロニーをこの方法で懸濁し、マクファーランド比濁系を用いて約100 CFUになるように菌液調製をしていますが、菌液濃度が想定される菌数から大幅にずれることはありません。