日本BD、渋谷に期間限定オープンの「ティーンズルーム」をサポート

10代の性の健康を守るためのワンコイン検査に性感染症の検査法と試薬を提供

日本BD(日本ベクトン・ディッキンソン株式会社、本社所在地:東京都港区赤坂4-15-1、代表取締役社長:足利英幸)は、特定非営利活動法人ティーンズサポート*(本部:東京都江東区、須藤なほみ理事長 、虎の門病院産婦人科医師)、以下NPOティーンズサポート)が7月20日より、渋谷にオープンする「ティーンズルーム」の活動趣旨に賛同し、性感染症の検査法と試薬の提供に協力します。

*特定非営利活動法人ティーンズサポート:広く一般市民を対象として、主に10代から20代前半の若者の心身の健康を守るための普及啓発などを行い、若者の健全育成を図ることを目的に活動している。

2009/07/17
※プレスリリースは発表時のものを掲示しております。発表後、内容に変更がある場合がありますのでご注意ください。
「若い世代、特に10代の若年層の間では、性感染症(STD)が増えているが、STDについての正しい知識が十分でなく、どのように情報を得たり、検査を受けたら良いかを知らない人たちが多いようだ。 さらに、親に秘密で保険が使えないなどの理由も重なって、感染の拡大は深刻な問題である。」と、当社ダイアグノスティックシステム事業部長、阿知波達雄は述べています。「現在、日本では無症状の人を対象としたスクリーニング検査に保険は適用されず、基金もないというが現実である。ティーンズルームは、ティーンエージャーが今まさに必要としている”安価な診察・検査”を提供することで、感染の早期発見、感染拡大の減少と同時に、後に引き起こされる健康被害の阻止に貢献する画期的な活動だと思う。」

実際統計によると、15歳〜19歳のクラミジア感染症は1989年〜2005年の間に5%から9%、つまりほぼ2倍に増加していると同時に、クラミジアが性感染症であることを知っていると答えたのは6%に過ぎませんでした。1

産婦人科医でNPOティーンズサポートの理事長、須藤なほみ氏は、「クラミジアは10代および20代前半で感染が拡大している。10代の性の健康を守るのは大人の責任。10代の人たちが安価で、且つプライバシーが守られた状態で相談や検査を受けられるサービスを提供したい。」と述べています。

「ティーンズルーム」は、7月20日(月)〜9月23日(水)の約2カ月間、STD検査に踏み出せない主に10代の人たちを対象に、期間限定で渋谷にオープンし、保険を使わなくとも、ワンコイン(500円)で専門家のアドバイスや、クラミジア検査を受けられる、などといったサービスを提供します。このような社会的に有益な活動をサポートすべく、当社は、検査法と試薬(約400テスト分)の提供に協力することといたしました。

当社のBD プローブテックET 自動核酸増幅検査装置が採用している「SDA法2」は、通常の性器のみならず、クラミジアと淋菌の口腔感染も同時に検査することが可能です。現在のところ、咽頭検査は当社のSDA法のみが保険取得しています。

今後も、日本BDは、クラミジア・淋菌検査システムのリーダーとして、「ティーンズルーム」などの有意義な社会活動をサポートすることにより、検査の普及および性感染症の感染抑制に努め、若い人々の健康な生活を応援してまいります。

参考情報

1. 産科と婦人科・第74巻12号(100)p1680-1683), 宮内文久、愛媛労災病院、
http://obgy.typepad.jp/blog/2008/02/post-1341.html

2. SDA法:
SDA法とは、Strand Displacement Amplificationの略で、BDが独自に開発した核酸増幅検査法のことです。4種類のプライマーとDNAポリメラーゼおよび制限酵素を利用してターゲットDNAを増幅しながら蛍光プローブによりリアルタイムに検出を行うことで、検体中の目的の微生物DNAの有無を検出します。
詳細はウェブサイトをご参照ください。
http://www.bdj.co.jp/micro/support/sda/1f3pro000002f1o0.html

*ちゃんと検査・ちゃんと治療、性病SOS
http://www.chanto-chanto.com/