日本ベクトン・ディッキンソン株式会社(以下:日本BD、本社:東京都港区赤坂、代表取締役 フランク・フローリオ)は、2011年7月20日付で、「BD™ P100 血漿タンパク保存用採血管」を新発売します。BD™ P100 血漿タンパク保存用採血管は、タンパクの分析前変化を最小限に抑える当社独自の添加剤、および当社が開発した新規メカニカルセパレーターの採用により、高品質の血漿を分離できます。
血漿にはバイオマーカーとなりうる多種類のタンパクが含まれていますが、酵素などにより不安定で劣化しやすい性質があります。BD™ P100 血漿タンパク保存用採血管の最大の特長は、ヒト血液用に最適化されたプロテアーゼ阻害剤のカクテルがあらかじめ添加されており、採血直後から血漿タンパク全般を良好な状態に保存し、長期間安定した状態に保つ点です。これまで採血後に行っていた試薬との混和作業や、移し替えなどの手間も不要となります。
プレアナリティカルシステム事業部ディレクター、John Harrisは次のように述べています。「採血後、血漿中のタンパクの劣化を最小限に抑え、分析前段階の工程を改善することで、タンパクの保存と回収率を向上し、疾患プロテオミクスやバイオマーカーの探索、プロテオミクス創薬、バイオバンキングなどにおける測定に、大きく貢献できると期待しています。」
BD™ P100 血漿タンパク保存用採血管のもう1つの特長は、従来のゲルタイプの分離剤にかわるメカニカルセパレーターの採用です。これによりゲルタイプ分離剤に起因する検体への影響を排除することができ、血漿分離の際に細胞成分の混入が最小限となり、高品質な血漿が得られます。BD™ P100 血漿タンパク保存用採血管は、滅菌済みでそのまますぐに使用できる真空採血管なので、臨床研究から治験まで幅広い分野において簡便かつ高品質な研究に貢献します。