日本BD、BD PhaSeal™ 閉鎖式薬物移送システムをラインアップに加えて、
医療従事者のセーフティを強化。

2012/02/01
※プレスリリースは発表時のものを掲示しております。発表後、内容に変更がある場合がありますのでご注意ください。


メディカルテクノロジーのリーディングカンパニー、日本ベクトン・ディッキンソン株式会社(略称:日本BD、本社:東京都港区赤坂、代表取締役:フランク・フローリオ)は、2012年2月1日付けで、BD PhaSeal™閉鎖式薬物移送システムの販売を開始することになりましたのでご案内いたします。

外来や入院患者への抗がん剤の調製、投与、廃棄を行う際、取り扱う医療従事者が体内に取り込み悪影響を受けることが問題視されています。日常的に抗がん剤を取り扱う医師・看護師・薬剤師の体内から、抗がん剤が検出される例は、海外や日本国内においても数多く報告されています。1,2,3,4

BD PhaSeal™閉鎖式薬物移送システムは抗がん剤の移送作業において、薬剤の漏れをより確実に防ぐ画期的な工夫がいくつも施されており、「抗がん剤暴露から医療従事者を守る」というコンセプトの下に開発された製品です。

  • 薬剤バイアルに取り付けるプロテクタ: 閉鎖状態を保つメンブレンの接続面と等圧機能をもつエクスパンジョンブラダ(揮発性薬剤が取り込まれる)
  • シリンジに取り付けるインジェクタ: 閉鎖状態を保つメンブレンの接続面シリンジに収められた薬液調製用針

これらの製品を組み合わせて使用することで、一連の作業がすべて閉鎖された環境の中で行え、医療従事者が薬剤に暴露される危険性を防止します。また、使用済の器具も閉鎖された状態が保たれているので、残りの薬剤が外部に漏れ出すことなく廃棄できます。

日本BDは長年に渡り、医療現場における医療従事者と患者の安全を守るためのさまざまな製品を開発し、世界のセーフティマーケットのリーダーとして安全器材の普及を目的とした活動に注力してきました。このたび、BD PhaSealシステムが新たにBDの製品ラインナップに加わることで、医療現場で働く医療従事者の方たちを職業暴露から守り、健康なくらしを応援してまいります。


参考資料:
1. 西垣玲奈、他、抗がん薬による被爆防止を目的とした閉鎖式混合調製器具の有用性の検討、日病薬誌 2010、4 (1):113-117
2. Splvey, S., et al. Contamination Comparison of Transfer Devices Intended for Handling Hazardous Drugs, Hospital pharmacy, ISSN 0018-5787, 2008, vol. 43, no9, pp. 723-727
3. Au, C., et al, Evaluation of Vial Transfer Devices for Containment of Hazardous Drug Vapors, Study by University of Utah,
http://carmelpharmausa.com/econtent/files/202/utah_protocol_poster.pdf
4. Jorgenson, J., et.al, Leakproof Connection Integrity Test For Devices Intended for Handling Hazardous, Study by University of Utah,
http://www.phaseal.co.jp/econtent/files/87/leakproof_connection_integrity_test.pdf

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