BDのグループ会社である株式会社メディコン(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長 阿知波 達雄)は、ヘルニア修復術に使用される「オプティフィックス™ 吸収性固定具」を2020年9月23日に発売いたします。
そけい(鼠径)ヘルニアは「脱腸」とも呼ばれ、脚の付け根であるそけい部から腹膜が飛び出し、元に戻らなくなる病気です。男性に多く、加齢によるそけい部の筋肉や組織の衰えが主な原因となります。国内で毎年約15万件のそけいヘルニア手術が実施されています。そけいヘルニアは開腹、あるいは腹腔鏡によって手術が行われます。近年普及している腹腔鏡下ヘルニア修復術では、組織にメッシュと呼ばれる網状の素材をかぶせて補強しますが、組織が補強されるまでのおよそ6週間の間はファスナと呼ばれる固定具を使用し、留置されたメッシュの移動を防ぎます。メッシュ法による手術の再発率は1%程度と言われています。
今回発売された「オプティフィックス™ 吸収性固定具」はメッシュの固定をサポートする吸収性の固定具です。本固定具のファスナは約1年で体内に吸収されます。また、ファスナの形状は組織が補強されるまで固定強度を維持するデザインに設計されており、スムーズファスナヘッドが組織の滑りや貫通を予防し、メッシュと組織をしっかり固定します。
ファスナを押し出すデリバリーシステムは、ハンドル内にスプリングを搭載し、軽い力でトリガーを引くことができます。また、凹凸のあるシャフト先端はファスナ発射時にシャフトを安定させます。