BDが新たなESG戦略「Together We Advance(共に前進する)」を開始
人々の健康、コミュニティおよび地球に対する2030年に向けた目標を発表

2021/10/25
※プレスリリースは発表時のものを掲示しております。発表後、内容に変更がある場合がありますのでご注意ください。

■本資料について
この資料は、米国BD(ベクトン・ディッキンソン アンド カンパニー)が2021年10月18日(米国現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に翻訳・再編集し、お知らせするものです。内容および解釈については英文が優先します。

本資料の詳細につきましてはhttps://www.bd.com/en-us/をご参照ください。

英文タイトル:
BD Launches New ‘Together We Advance’ Environmental, Social, Governance Strategy; Announces 2030+ Goals to Enhance Stewardship of Human Health, Communities and the Planet


これまで20年以上にわたって達成してきた業績をもとに、BDは明日の医療を、あらゆる人々に提供するためのESG (Environment, Social and Governance) 戦略に果敢にコミットいたします。

2021年10月18日、米国ニュージャージー州Franklin Lakes:メディカルテクノロジーカンパニーのグローバルリーダーであるBD(Becton, Dickinson and Company)は本日、環境、社会および企業統治(ESG)に関する取り組みを推進するための新たな戦略ならびに、自社をはじめ、地球やコミュニティの健全性と人々の健康に対する責任をより真摯に果たすことを主な目的とした、2030年に向けた目標を発表しました。


‘Together We Advance(共に前進する)’ ESG戦略

BDのESG戦略‘Together We Advance’は、BDとそのステークホルダーに密接に関係するESGの課題にBDが対応するための枠組みです。この新たなアプローチはBDのコア・パーパスである“明日の医療を、あらゆる人々に”提供するため、以下の4つの柱において大きな影響をもたらすことを目指しています。
  • 当社の健全性:良好な企業統治と透明性が担保された報告による、強固な事業基盤の構築
  • 地球の健全性: BDの環境負荷を低減させるための、持続可能な対応策の実施
  • 共同体の健全性: コミュニティとの協働と、正しいことをなし得るための人材投資
  • 人々の健康: 新たな製品/ソリューションを創出して次世代の医療を提供するための、社員への権限委譲

BDのCEO兼社長のTom Polenは、「私たちは個人の健康と公衆衛生を世界規模で改善し前進させるというコミットメントに基づいて新たなESG戦略を実行しています。自社はもとより地球や共同体の健全性は、私たちが役に立ちたいと思う人々の健康と深く関わっており、健全性に係わる一つの課題解決が他の課題の解決に結びついていることを知っています。 ‘Together We Advance’戦略は健全で回復力のある世界が実現されることを究極の目標として、相互に連携していくことを目的としています。」と語っています。

2030年以降に影響を受ける領域と目標

BDの‘Together We Advance’戦略の下で、BDはその利害関係者にとって極めて重要、かつ今後10年間に健全性の4つの柱に重要な変化をもたらす5つの領域—すなわち、気候変動、製品による影響、信頼しうるサプライチェーン、健康な社員と健全な共同体、透明性—に注力することにしました。これらの5つの領域は相互に関係し、当社のESG戦略を推進させ、企業、地球および共同体の健全性と人々の健康に影響を及ぼします。BDは、当社のESG戦略が健全性に効果的な影響を与えているか否かを確認していくため、2030年まで (および以降)にエリアごとに達成すべき一連の目標を設定し、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成を支援することを目指しています。

また、Polenは、「私たちは、業界、社会、そして地球のどこに最大のインパクトを与えることができるのかを考え、2030年のESG目標を策定しました」と付け加え、「私たちはBDの製品が及ぼす影響とサプライチェーンの耐性の問題に対応しつつ、温室効果ガスの排出量削減を通じて気候変動を優先課題として、気候への影響に係わる考察をBDの事業戦略に織り込んでいます」と述べています。私たちはこうしたコミットメントについて直ちに行動を起こしています。例えば、BDは最近、国連のRace to Zero(いち早く排出実質ゼロを実現する)キャンペーンに賛同し、2050年より早く、ネットゼロを達成するのに専心している最大の同盟団体に参加しています。私たちはまた、倫理を尊び、持続可能性があり包摂性に富む企業が、将来にわたり世界各地の共同体をサポートしながらいかに成長を牽引することができるかを、引き続き示してまいります。

2030年以降の目標には以下が含まれています:

  • 気候変動: スコープ1およびスコープ2の温室効果ガス(GHG)排出量を2030年までに(基準の2019年比で)46%削減し、2040年までに直接操業におけるカーボンニュートラルを達成すること。また当社は、スコープ3のGHG排出量の削減目標を設定することを約束しています。
  • 製品の影響: プラスティック材料および梱包材料の消費削減課題に取り組むことにより当社の製品群の環境への悪影響を抑え、また製品デザインを検討することで当社のバリューチェーン全般にわたってプラスティックの環境への影響を抑えること。また、製品の使用と廃棄に伴うスコープ3のGHG排出量を、気温1.5℃上昇時の排出シナリオに沿って削減すること。
  • 信頼しうるサプライチェーン: サプライチェーンのパートナーの労働慣行及び環境面の慣行と実績に関して彼らとの協力関係を強化することに加え、彼らとの協力のもとで、スコープ3のGHG排出量を、気温1.5℃上昇時の排出シナリオに沿って測定し削減すること。
  • 健康な社員と共同体: 社員が自身の身体/精神面の健康と経済的健全性を管理できるよう権限を委譲し、一般管理者層および上級管理者層における人種の多様性と性別多様性を対前年度比1%改善することに注力すること。
  • 透明性:年次持続可能性報告を通じて、当社のESG目標に対する実績と進展に関する明確な情報を提示すること。BDは、これを、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)およびサステナビリティ会計基準審議会(SASB)を含む、広く認められている外部のESG報告基準に沿って実施する予定です。

当社のESG戦略と2030年以降の目標に関するより詳しい情報については、news.bd.com/esgを参照してください。