BDが2021年度の環境、社会および企業統治(ESG)に関する報告を発表

2022/08/10
※プレスリリースは発表時のものを掲示しております。発表後、内容に変更がある場合がありますのでご注意ください。

■本資料について

この資料は、米国BD(ベクトン・ディッキンソン アンド カンパニー)が2022年7月5日(米国現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に翻訳・編集し、お知らせするものです。内容および解釈については英文が優先します。

本資料の詳細につきましてhttps://news.bd.com/2022-07-05-BD-Issues-2021-ESG-Reportをご参照ください。

英文タイトル:

BD Issues 2021 ESG Report


BDは、エネルギーや水資源の節減と廃棄物の削減、製品ポートフォリオの環境への影響およびサプライヤーダイバーシティといった課題に対応しながら、2030年に向けたESGに関するコミットメントの実現に向け大きく前進しています。

2022年7月5日、米国ニュージャージー州Franklin Lakes: メディカルテクノロジーカンパニーのグローバルリーダーであるBD(Becton, Dickinson and Company)は本日、環境、社会および企業統治(ESG)に関する2021年度報告を発表し、自社をはじめ、地域やコミュニティの健全性と人々の健康に関する現行の取り組みを詳細に説明しました。
BDの会長、CEO兼社長であるTom Polenは、「私たちは気候変動、多様性、公平な報酬、透明性およびBD製品の環境への影響の低減など、BDの事業やステークホルダーに最も係わりの深いESGの課題に対応するための行動を起こしています。私たちは、「明日の医療を、あらゆる人々に™」というBDのパーパスに基づいたコミットメントを掲げ、私たちの文化に沿ってそのコミットメントを実現していくことで、持続可能な成長とレジリエンスある企業になると考えています。」と語っています。

この報告は、2021年10月に発表された2030年に向けたESGコミットメント*に関する最初の成果測定と進捗状況を含みます。この2021年度報告は、BDが次の10年間に意義ある測定可能な変化をもたらすための主要分野に焦点を当て、以下の論点と成果を織り込んでいます:

  • 気候変動 – BDはRace to Zero(いち早く排出量実質ゼロを実現する)キャンペーンに参加し、2050年までに科学的根拠に基づくネットゼロエミッション実現のため、気温上昇を5°C未満に抑える排出シナリオに沿ったスコープ1、2および3の温室効果ガス削減目標にコミットしています。また、BDは、事業所内の再生可能エネルギーへの投資増大に加えて、2021年度中に14%のエネルギー消費節減を達成しながら、2030年までにエネルギー消費量を(2019年基準の製品売上原価換算)25%相当を削減するという目標に向けて今後も前進していきます。現在、BDの13の事業所が電力の100%を再生可能エネルギーで賄っています。
  • 製品の影響 – BDは、最近、製品のポートフォリオによる環境への影響をさらに減らし、持続可能な製品デザイン基準を設定、そして、より持続可能な滅菌技術を見出すのに役立つSustainable Medical Technology Institute(持続可能な医療技術の研究所)を立ち上げました。BDは、ある製品のポートフォリオに由来する使用済み製品の廃棄物を管理し、2021年度には20,771個の製品を処理しました。これにより、地中に埋められることなく再製造、再利用もしくはリサイクルされた材料は1,855.15トンに上ります。
  • 信頼しうるサプライチェーン –BDは、多様性を備えたサプライヤーから65億ドル、小規模サプライヤーから10億ドル相当を調達し、この調達の対象になったサプライヤーは2,766社でした。その結果、サプライヤーダイバーシティのためこれらのサプライヤーに支払われた総支出額は、対前年比33%増となっています。
  • 健全な社員と共同体 –2021年度にBDが世界の57ケ国で行った賃金平等性評価では、男性社員の収入1ドル(米国では99セント)に対し、女性社員の収入は98セントであり、BDが100%の賃金平等性を達成するというコミットメントに向けて前進していることが示されました[この結果は、BDの社員が公正で公平な報酬を得ていること、女性社員と男性社員の双方がおしなべて、正当な差別化要因を考慮した上で期待される適正な範囲内の報酬を受けていることを示しています]。また、共同体と人々の健全性を支援する中で、BDは世界各地の適格な非営利組織に現金と自社製品で2,400万ドル以上を寄贈し、復元力のある共同体を支援し医療へのアクセスと医療の公平性を強化しました。これには、米国の無料/慈善クリニックおよびコミュニティセンターへの現金と自社製品の寄贈410万ドルが含まれ、2009年以降のこうした寄贈の総額は3,450万ドルに達しています。
  • 透明性 – BDはインクルージョン(包括性)、ダイバーシティ(多様性)及び公平性に関する初の報告書とサイバーセキュリティに関する2回目の報告書を発表しました。BDは、Center for Political Accountabilityから、2021年の企業運営方針の開示と説明責任に関して満点のスコアを獲得し、Newsweek誌の「米国で最も責任ある企業」「米国で最も信頼される企業」に選出されました。BDのESG報告には、「気候に関連した財務情報の開示に関するタスクフォースの推奨事項の実施」と題する2021年10月の報告のガイドラインに沿った情報開示も含まれています。

BDで持続性、環境、健康と安全および製品の総合管理を担当するバイスプレジデントのMaureen Mazurekは、「BDの戦略を推進し前年度の進展を追跡調査できるよう、私たちは広範なステークホルダーと互いに協力しています。この進展には、Sustainable Medical Technology Institute(持続可能な医療技術の研究所)の立ち上げ、Race to Zero(いち早く排出量実質ゼロを実現する)キャンペーンへの賛同、気候変動の最悪の効果への対応に役立つ科学的根拠に基づく目標設定および、再生可能エネルギーの利用拡大が含まれます。私たちは、BDが今日の産業、人々、共同体、地球に最大の影響を及ぼしうる領域に注力することを通じて2030年に向けたESGのコミットメントを策定しました。私たちは、この取り組みが永続的なプラスの影響を生むことを知っています。だからこそ、私たちは、成長し、改善を進め、正しいことを行う機会を見出すために挑戦し続けるのです。」と述べています。

2021年度の環境、社会および企業統治(ESG)報告の全文はbd.comでご覧ください。

2030年に向けたESGコミットメント*: BDは、“Together We Advance(共に前進する)”という戦略のもと、BD、地球、共同体(コミュニティ)の健全性、および人々の健康を4つの柱に、これらの分野に大きな影響をもたらすことにコミットしています。その実現に向け、2030年に向けて気候変動、製品の影響、信頼しうるサプライチェーン、健全な社員と共同体、透明性における15の目標を設定しています。