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日本蘇生学会第40回大会 ランチョンセミナー3

開催地 奈良
会場 第3会場(ホテル日航奈良 羽衣)/WEB開催
開催日時 2021年11月12日(金) 12:00 ~ 12:45【現地会場/ライブ配信】
2021年11月22日(月) ~ 12月31日(金)【オンデマンド配信】
備考 本セミナーを現地参加またはWeb視聴いただくためには、事前に学会参加登録が必要となります。
詳細は日本蘇生学会第40回大会ホームページをご確認ください。

【現地参加の方】事前申込制ではございません。
        開催時間にセミナー会場にお越しください。
        入場証をご提示の上、資料やお弁当をお受け取りください。
【WEB参加の方】 事前申込制ではございません。
         ウェブでご視聴いただけます。
         視聴方法は、学会ホームページをご確認ください。

共催:日本蘇生学会第40回大会
   株式会社メディコン

実践!よりシンプルに体温管理療法をするコツ
~より多くの心肺停止蘇生後の適応症例で行うために~

座長:今井 寛 先生 三重大学医学部附属病院 救命救急・総合集中治療センター / 救急科 センター長・教授
演者:石倉 健 先生 三重大学医学部附属病院 救命救急・総合集中治療センター / 救急科 副センター長・講師

心肺蘇生ガイドライン2010から心肺停止後の脳保護戦略として体温管理療法が提示されるようになりました。当初は32~34度12時間以上でしたが、ガイドライン2020では32~36度24時間以上となっています。その後、TTM2studyの結果が発表され体温設定の考え方が変わってくる可能性がありますが、もう少し踏み込んだ解釈が必要かもしれません。このように体温管理療法についてはガイドライン公表後10年も経過していますが、十分に実施されているとはいいがたい状態です。なぜならいろいろ推奨されている方法は管理が煩雑であり、医師だけでなく看護師や臨床工学技士にも大きな負担をかけているためです。日本全体の心肺停止後の社会復帰率を上げていくための一つとして、救命救急センターだけでなく救急患者を受入れしているすべての施設で簡易に体温管理療法を行うことが重要と考えられます。
 ここではどこの施設でも簡易に体温管理療法を導入するための方法を、当院で実際に行っている心拍再開直後からの流れや合併症対策を元に提示していきます。現場で救急医療をされている施設の方々にとってお役に立てれば幸いです。