—微生物検査の迅速化により、今後の臨床はどのように変化していくのでしょうか
日本BD 微生物検査の迅速化により、臨床医は早い段階で、抗菌薬治療におけるEBMを実現できると考えられます。またde-escalation*が一般化した現在、従来よりも早いタイミングで感受性が判明することは、広域スペクトラムを有する高額な抗菌薬の削減や、耐性菌の拡大を抑制することにも貢献すると思われます。このことは、2016年4月に閣議決定され、政府が推進しているAMRアクションプランにも繋がると考えています。
*de-escalation:最初にスペクトラムが広い抗菌薬を使用し、検査結果を受けてスペクトラムが狭い抗菌薬に変更したり不用な抗菌薬を中止することで抗菌薬の使用を段階的に縮小して適正化する治療方法