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国内における報道の経緯と医療業界の対応

このページでは、医療業界で起こっている様々な問題やムーブメントをテレビ・新聞等のメディアの報道を交えながら、わかりやすく解説しています。

03年10月27日

NHKニュースで「駆血帯操作などによって、真空採血管から体内に血液が戻る可能性があり、現在市場の80%の採血管が滅菌されておらず、滅菌の必要がある。」との報道がなされた。その後、多数のメディア(40社以上)からこの件に関する報道(70件以上)がなされた。

03年10月27日

【朝日新聞朝刊 2003年11月13日】

細菌汚染血液、逆流の恐れ
−真空採血管で厚労相指導へ−


血液検査で使う「真空採血管」という容器が細菌に汚染され、採血時に患者の血管内に汚染血液が逆流して敗血症などを起こすおそれがある、として厚生労働省は12日、メーカーに対し、添付文書を改訂し、血液が逆流しない採血方法を病院などに徹底するよう指導する方針を決めた。採血管を取り外すまで、上腕部を圧迫するバンドを緩めないようにすれば、逆流しないという。同省は今後、段階的に減菌製品に切り替えるよう指導していく方針だ。真空採血は血管に刺した注射針から浸透圧で自然に血液が入る容器。同省などによると、欧米では全製品が滅菌処理されているが、日本では年間使用数約8億本のうち、3割が滅菌処理されていないという。

03年10月27日

厚生労働省より自主点検通知が通達され、4社に対して通知内容の説明がなされた 内容は逆流防止の観点から“駆血帯を外すタイミング”とホルダーの血液汚染防止の観点から“採血管をホルダーに入れる前に外すこと”が規定された。

03年11月中旬

多くの医療機関から「通知通りでの駆血帯操作では採血できない」との声があがり混乱している状況が見られ始める。

03年12月上旬

日本看護協会や東京都のホームページに真空採血管の使用に関する情報が掲載される。

03年11月中旬

厚生労働省審査管理課から「真空採血管の品質及び安全確保について」の通知が 出される。(滅菌品は遅くとも2004年7月1日製造・輸入開始、市場での対応期限は2004年11月末までとされた。)

04年2月中旬

日本臨床検査標準協議会(JCCLS)が検討委員会を設け、採血法に関する日本初のガイドラインの作成へ。

04年7月1日

JCCLSが「標準採血法ガイドライン 第1版」発行 このガイドラインは医師、看護師、臨床検査技師、医療器材製造業界の代表者と厚生労働省のオブザーバーによる検討委員会で検討され、患者さまと医療従事者の安全および検査データーに与える影響などを考慮した上で、科学的根拠に基づいて作成されました。私ども日本BD社も医療器材メーカーを代表して参加しました。 ガイドライン購入連絡先 TEL/FAX (03) 3669-9110

05年1月4日

厚生労働省より「真空採血における使用上の注意等の追加等について」の通知が出される。(使用する製品により、採血手技が異なる事が示された。)